「何か言い残したいことはありますか?」ドラマの場面のようなことを自問自答してみても、案外整理がつかないものです。
仮に、自分の人生を整理整頓するためのガイドラインがあれば、それに沿ってまとめればいいのですが、そのような決めごとがあるわけではありません。
そこで、エンディングノートとなるのですが、発行者によってそれぞれの流儀があるものの、記載された項目ごとに自分で埋めていけば完成するように工夫されているため、整理するには重宝します。
中には、個人情報を事細かに記載させるようなものや、葬儀に関する希望を書かせるようなものもあります。
しかし、預貯金のような財産に関する個人情報の確認は、後々家族が金融機関に問い合わせれば済みます。また、葬儀についても、戒名や葬儀の仕方は残された家族の都合で考えればいいのであって、わざわざ言い残すほどのことではありません。
むしろ、自分しか知らないことで伝えておかなければならないこと、伝えて欲しいことを整理整頓するべきです。
例えば、このような項目です。
①自分は何者なのか
②どこから来たのか
③今だから言いたいこと
④自分のこれからの夢
⑤大切なもののある場所
⑥残しておきたい品々
⑦やり残したこと
⑧これからの収入
⑨これからの支出
⑩自分の日常生活
⑪愛する人へのメッセージ
⑫緊急時の対処法
などが考えられます。